もう3月のことになるが、銀座のエルメス Le Studioで毎月映画が
上映されているのだけれど、『ジャック・ドゥミの少年期』をみに
いった。監督はアニエス・ヴァルダ。ドゥミの奥様だ。
この映画の舞台は1930年代のフランス西部、大西洋に面した港町
ナント。(ナントは「ローラ」などのドゥミの映画の舞台になっている)
自動車修理工の父と髪結いの母と共に暮らす小さな家でのシーンで
壁掛けの手挽きのコーヒーミルがあった。それほど裕福とも思えない
ジャック少年の(小さい頃はジャコと呼ばれていた)家では淹れる
コーヒーは豆から挽いているのだ。これは画期的ではないのか?!
なかなか素敵なミルだったなあ。
コーヒーの麻袋がでてくる場面もあった。ナントは港町だから
コーヒーが産地から運ばれる港だったのだろうか?と思った。
昔のフランスでは港町がコーヒーの文化が高かったのかな。
映画をみる暗闇の中で、独り興奮していました。
長い映画ですが、ドゥミの映画の映像も要所要所に挟まれてくるから、
ファンだったらお勧めです。