昨日はブレンド講座でした。
豆の種類は基本で6種、プラスその時参加される方々の
状況で、何種類かプラスされます。
今回はたまたま全員コーヒーの仕事に携わっている方
だということが事前にわかっていたので、あれこれ準備
しているうちに、受講者の方のだいたいの要望に応える
ことができるようにと、いつもの2倍の種類を用意して
しまいました。
ブレンド講座の様子といいますのは、
昨日は基本の6種(深煎りでないブラジル、コロンビア。
グアテマラ、エチオピア、ケニア、深煎りのスマトラ
(いわゆるマンデリン))に加えて深煎りが更に3種類
(ブラジル、ペルー、エチオピア)、更にCOE入賞の
メキシコとホンジュラス(共に'14年)、更にフレーバー
が個性的な2つの産地、共にナチュラルプロセスの
エチオピアとニカラグアと、13種類用意しました。
実はブレンド体験が初めてという方には、基本の6種類
のみでブレンドを作って頂きます。
この講座は再受講という方も多いので、その場合には、
もう少し深煎りや、すごく個性的なものを加え、更に
あらたな味の創造を追究できるよう準備しています。
長くなるのでここでは細かいプロセスは割愛しますが、
(ぜひ講座で体験下さい)
ブレンドを考える際に、決めごとは殆どいわないように
しています。自由な発想をさまたげないように。
3回、オリジナルでブレンドを考えてもらい、好きな器具をその都度選び抽出します。
それを参加者みんなでテイスティングし、確認します。(3回のうち、ベストと思ったブレンドを100gお土産として持ち帰ります)
そうすることにより、私でも発想できないようなブレンドも
うまれ、いつも皆さんの創ったブレンドの面白さ、おいしさに
驚かされます。
コーヒーが好きで毎日淹れている人は、ブレンドを通して
おいしさへのチャレンジも果敢だなと毎回感心します。
講師である私も参考になるなあ〜なんて(笑)
そもそもブレンドとは、なぜする意味があるのでしょうか。
そこから皆さんにはお話します。
いまよくシングルオリジンで素晴らしい味わいがあるのに
ブレンドする必要などあるのか、という考えがあり、もちろん
単一農園の、ある区画や品種など、生み出されたコーヒーの
味わいは、そのままで感動をもたらします。なので何かを
足す、という発想にはなりません。
でもブレンドは、意外なる味の創造です。
それぞれのシングルオリジンでのすばらしさを理解した上で
別の世界をみてみたい、そんなところにブレンドの醍醐味が
あるのではと思います。
またコーヒーは収穫年により味も変動する農作物ですので
同じ農園や生産者組合のコーヒーの味が、すばらしい年度も、
「まあまあ」おいしい時もある、「あれ?」と思う年度も
あると思います。
すばらしいものはよりすばらしく、「まあまあ」をよりおいしく、「あれ?」というものも、おいしいものにするのがブレンドだと思います。
以上のような動機から、あたらしい、意外な味の創造への
探求を皆さんとしています。