淹れ方その2の講座でした。
いつも浅め焙煎でフルーティな酸を楽しんでいる人が
濃度を求める極深煎りを同じように淹れてもおいしく
感じられないと思います。その逆もまた然りで、風味豊かで
際立ったよい酸を持っているコーヒーを、深煎りを淹れる
のに慣れてしまい、その要領で淹れても、おいしく感じら
れません。酸の広がりがなく、濃縮感がきつく思われ、
冷めたら舌に心地よさを感じないかもしれません。
それを実際にやってみて体験として納得してくことが
大事なことだと思っています。
深煎り〜中深煎り〜中煎りの豆を10種類位、抽出器具は
10種ほど用意し、参加者がコーヒーを3回淹れます。
私が主なペーパーフィルターを使う器具6種を使い、同じ
豆を使い一度に淹れます。器具によりどの位できあがる
コーヒーの味に違いが生まれるかをわかりやすく体験。
その後、3回好きな豆と器具の組み合わせで、コーヒーを
淹れ、自分の意図する味となるかどうかを本人はもとより
参加者全員で味を確認(選んだ豆×器具×抽出の留意点:
挽き目、粉の量、抽出量、湯の温度)していきます。
深煎りにはこんな器具を選んでこんな風に淹れれば、苦み
なく、甘みとコーヒーそのものの風味が感じられるコーヒーに
なる、とか今までは酸のあるコーヒーが苦手と言っていた
人もこういう器具を選んで、淹れ方をこんなふうに意識して
淹れると、苦手だった筈の酸が、コーヒーの持つすばらしい
果実味のある酸であることがわかり、飲み口も爽やかな
コーヒーとして飲める、など自分で発見していきます。
(器具と湯の温度と抽出のペースで解決しました)
お店でカリタ式器具でコーヒーを淹れることもあるという
方もいて、普段はカリタで出てしまうコーヒーの味が苦手で
使っていないが、お店で使用するので、どうしたら、苦手と
感じる部分を出さずに抽出できるかにチャレンジしていました。
(挽き目と選ぶ豆と湯の温度に留意していました)
普段はコーノ式で深煎豆が多い方が、メリタ式で浅めで風味の
よい豆で淹れたものが、ビックリするほどおいしかったと
新発見して下さる方も。
3回ともおなじ豆を使い(この日はニカラグア モンテクリスト
ハニープロセス)器具は変える方、3回とも極深煎りの方、
などなど、皆さんの自由な発想でコーヒーを淹れてもらう回、
楽しい一期一会の回でした。