今回のパリへの旅で美術館はルーヴル、オランジュリー、オルセー、
バルビゾンをまわりました。
ルーヴル美術館は収蔵量30万点という世界最大級の美術館で、
有名なモナ・リザやミロのヴィーナスにも出会えたりしますが、ちゃんと
見たいなら2日はかけるべき、と言われましたが主だったものを見る
には一日で充分でした。大英博物館の時も同じことになりましたが
古代ローマ、エジプト、オリエントのあたりを家人の付き合いで見ていると
途中で息苦しくなってきました。美術品酔いみたいになってしまい
ました。
個人的に好きなボッテチェリの作品。
溢れる人でまともに観られなかったモナ・リザ
予想以上にうつくしい顔立ちで美しいミロのヴィーナス
一番すばらしいと印象に残ったのが
オルセー美術館です。
展示の分類方法や館全体の設計により、とても心地よく鑑賞することが
できました。
所蔵品は19世紀の作品がメインのようです。
ドガ、モネ、マネ、ルソー、ミレー、ゴッホ等の名作の数々にじかに出会え
大興奮でした。そんな中、全然知らない作家の「パリコミューン」という
作品の前でちょっと足が止まりました。
パリコミューンの頃のパリの街角で一人の女性と数人の男性の死体が
描かれた作品です。死んでいる人達の絵なのに背景の明るいひっそり感
と横たわる人々、特に女性の表情に美しさを感じ、心にとまったようです。
その時、世界史で習った言葉しか記憶に残っておらず、パリコミューンや
アンシャンレジームという歴史の流れをまったく覚えていませんでした。
これを機に少しフランスの歴史の本を読んでみようかなと思いました。
オルセーは写真撮影禁止だったので撮っていませんが、その作品は
ここ
の2つ目にみることが出来ます。