GLAUBELLCOFFEE/グラウベルコーヒーの日記です。
最新コーヒー情報、コーヒーの楽しみ方を伝えたいです。
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卸は18日より、一般の方々は19日より発送を
致します。

どうぞよろしくお願い致します。

2013年11月後半〜12月の頭にかけて取材した
パリのコーヒーショップを少しずつUPして行きます。

専用の別のブログを立ち上げています。

こちらからご覧下さい。
 Paris Coffee Culture


 
Paris Coffee Reports - -
パリのコーヒー記録2
パリのカフェ文化は1686年に遡る。この年にイタリアのシチリア島出身の
フォランチェスコ・プロコビオ氏がフランス最古のカフェと言われる
Le Procope(ル・プロコップ)を6区のL'Ancienne Comedie通りに創業する。

*カフェの数は1716年に300軒、フランス革命直前年1788年には1800軒、
革命後の1807年は4000軒までになったという。
革命前後のパリ市民およそ65万で、約360人に一軒のカフェという割合
だったそうだ。(*以降、参考文献「お菓子でたどるフランス史」池上俊一著 
岩波ジュニア新書 102ページ)
 
フランスはベトナムが植民地だったからその影響でアラビカではなく
ロブスタ(※カネフォラ種といわれる酸が殆どなく苦みが際立った品種で
アラビカ種に比べると通常は安価)をメインにエスプレッソを作って来たという。
前回書いたように、そのためパリの人にとってのコーヒーは味にフォーカス
することを長くして来なかった。
 
コーヒーの新しい流れの中で、ヨーロッパでは北欧や英国等に遅れはとったが
2005年にパリで初めてスペシャルティコーヒーを出すコーヒー店ができた。
それがLe Cafeotheque。
元グアテマラ大使だった女性グロリア・モンテネグロさんがセーヌ川そば
Hôtel de Ville駅近くに開いた。
そこから5年間はどういうわけか後続のスペシャルティコーヒー店は
出来ずにいたそうだ。しかし2011年3月に食の都といわれるリヨン出身
のAntoineさんとオーストラリア出身のTomさんが共同経営で、Bon Marche等
高級店ひしめくエリアのBabylone通りに自家焙煎のカフェ、coutumeがオープン
する。そこからは続々とパリにスペシャルティコーヒーを提供するコーヒー店が
出来た。(coutumeは'13年5月に東京、12月に大阪に出店した)
まだ15〜20店舗ほどだが、徐々に増えていっている最中である。

詳しいオープン年次のわからない店もあるが、おおよその年代の所に
挟んでおく。
またほかにもカフェがあるが自分が足を運んだ所のみ記する。


2005年    Le Caféotheque
2010年11月 KB cafeshop
2011年  3月   coutume
2012年        Café Lomi 焙煎所は2010年〜
         LOUSTIC
2012 3月     T
élescope
2012年秋     Ten Belles
2013年          coutume Lab *coutumeの2店舗目
2013年9月   INSTITUUTTI coutume *coutumeの3店舗目
2013年    HolyBelly
2013年10月 Fondation Café
2013年11月 Belleville Bruerie 
2013 年12月 FRAGMENTS
2013 年12月   Reves D’Abyssinie →※CLOSE
2013年12月  LOCKWOOD
2014年1月 café Kitsune *1号店は東京・青山


パリのスペシャルティコーヒーロースターは4つほど。
(ほかにもある可能性もあるが、未訪問なので記せず)
Le Caf
éotheque、café Lomi、Coutume、一番新しいのは2013年11月の
Belleville Brulerié( Ten BellesをやっているThomas Lehouxさんと
David Nigel Flynnさんと共同経営)

パリ以外の地方にも続々とスペシャルティコーヒーのロースターが
出来て来ているそうだ。
リヨンにはmokxa、ブルターニュにはCaffe Cataldi、ボルドーには、
L'Alchimiste Torr
éfacteur 、リモージュにはLa Fabrique Du Café
という感じだ。
パリ、フランスのコーヒーはますます熱い。

Paris Coffee Reports - -
パリのコーヒー記録1
(あくまでも私の個人的な意見なので、事実は実際に自身で
確かめていただくがよいと思います)
 
食とワインをはじめ様々な文化が絢爛に花開くフランス。
そして古くからカフェ文化の発達しているパリ。
家族がパリに住み始めた2011年の8月、19年ぶりに訪れたパリ。
コーヒーもさぞかし先端を行っているのだろうと思いきや、
コーヒーに関してはその逆であった2011年時のコーヒーの感想。

そのときはコーヒー情報を仕入れて行かなかったので、
やはりおいしいコーヒーには巡り会わなかった。
深煎りすぎて苦くておいしくないものばかりで正直落胆した。

そのことを友人に話すと
「フランス料理だってワインだってお菓子
だってさまざまな文化を取り入れ高めるパリだもの、
コーヒーだって進んでいないわけがないじゃない!」といわれた。
またその後、吉祥寺のmoiの店主、岩間さんからも
「ぜひパリのコーヒーのレポートしてください」といわれ、
これから何度も通うパリのコーヒーを、焙煎人として、
探求しないわけにはいかないと思った。
 
そして実際のパリは
「おいしいコーヒーの飲めるお店の増えて来たパリ」でした。

 

 
最近まで(いや、実は今でもそういう人はまだまだ多いと思う)
フランス人にとっての朝の一杯のエスプレッソはあくまで一日の
スタートの気付け薬に過ぎなかった。
 

パリのあるカフェオーナーで焙煎人でバリスタの方曰く
 
「フランス人はコーヒーが大好きだけど、フランス人はコーヒーの
ことを案外何も知らない。
フランス人にとってコーヒーは、気付け薬としての<目を覚ますもの>
<覚醒するもの>、<元気になるもの>という感覚だった。
だからスペシャルティコーヒーを実際に飲んでもらい、
新しいコーヒーの価値観をパリの人たちから広めたい。
ワインにも食事にもこだわるフランス人だから、
スペシャルティコーヒーのおいしさ、楽しみ方をすぐに
理解するだろう。
そしてワインと同じくらいに深め、高めると思う」
 
と最後はフランス人としての自信を覗かせた。
この自信に満ちた感覚、すごくよいですね。
 
また、彼はこんなことも教えてくれました。
 
「元々コーヒーは王様の飲み物だった。ルイ15世はコーヒー
 好きで知られていた。ブルジョワジーも飲んでいた。
 フランス革命後にようやく労働階級(ワーキングクラス)が
 飲むようになった。しかし薬用的(元気になるためという
 意味で)で砂糖をいれないと飲めないような、
 苦くてまずいものだった(ロブスタだから)
   
 一方、1834年にサイフォンがイギリスで考案され、1920年代の
 パリの5つ星ホテルのレストランや高級レストランでは
 給仕がサイフォンを持ってお客様のテーブルでコーヒーを
 サーブしていた。
 
 安くてまずい商業的なコーヒーが幅を利かせ、70年代の
 フランスではアラビカ種は高くて売れなかった。それは
 市場がついてきていなかったからだ。
 
 パリはロンドンなどの遅れをとったが、今ではスペシャルティ
 コーヒーのカフェが20軒ほどあり、すべて高いレベルの店ばかりである」

 (※これは2013年11月時点のインタビューを基にしている)

続く
Paris Coffee Reports - -
コーヒーとパリ
去年まで家族が単身で住んでいたということもあり、
パリに去年までは頻繁に行っていました。

その時はプライベートなことも考えあまりアップしなかった
のですが、コーヒーを中心に自分なりに歩いたパリについて
まとめておこうと思いました。

家族の住まいはパリ16区、メトロの最寄駅は9号線のLa Muette
でした。

6号線のPassy駅には歩いて行けるのでよく行っていました。

その辺にはPASSY PLAZAというmonoprixも入っている小さめの
ショッピングセンターや新鮮な肉や魚やスパイスなどを量り売り
してくれる市場や商店街のようなところもあり、バッグや靴や
洋服などのブランドショップも並ぶとても便利なところでした。








駅の近くの様子
Paris Coffee Reports - -
パリ発のコーヒー店「coutume」の青山店紹介記事
川口葉子さんがALL ABOUTで「COUTUME AOYAMA」を
紹介しました。この記事に私が昨年11月にパリに行って
コーヒー店にを取材したことで少しだけ協力させて頂きました。
ぜひご一読下さい。
http://allabout.co.jp/gm/gc/443638/
 
写真はパリのCOUTUME 

Paris Coffee Reports - -
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